【11月1日 AFP】イングランド・プレミアリーグのアーセナル(Arsenal)に所属するMFグラニト・ジャカ(Granit Xhaka)は31日、2-2で引き分けた前週末のクリスタルパレス(Crystal Palace)戦でファンからやじを飛ばされた際に激怒したのは、家族を殺害するという脅迫があったからだと明かした。

 本拠地エミレーツ・スタジアム(Emirates Stadium)で行われたパレス戦の後半、交代を言い渡されたジャカは、辛辣(しんらつ)な言葉やブーイングを浴びせられると、自チームのファンに汚い言葉を吐いたように見えた。怒った様子で両腕を大きく振ったり、手を耳に当てたりしたジャカは、ユニホームを脱いで通路に消えていった。

 アーセナルのウナイ・エメリ(Unai Emery)監督は、ジャカの行動は間違っていたと認めており、同選手からキャプテンの剥奪を求める声が上がっている。

 しかし、シーズン序盤のアストン・ビラ(Aston Villa)戦でもブーイングを受けた27歳のジャカは、うんざりするような侮蔑の言葉がソーシャルメディア上で立て続けに自身や家族に向けられたことよって、怒りは沸点に達したと明かした。

 ジャカはインスタグラム(Instagram)に「ファンに理解されないという気持ちや、ここ数週間から数か月にわたり試合中やソーシャルメディア上で繰り返されたやじに深く傷つけられた」と投稿した。

「『おまえの脚を壊す』『おまえの妻を殺す』『おまえの娘なんてがんになればいいのに』といったことを言われた」「こうしたことに挑発され、日曜日(27日)のスタジアムで拒絶されたと感じた時に我慢の限界に達した」

 長文のメッセージをつづったジャカだが、自身の行動に関して直接的な謝罪は行わず、敬意を欠いていたと感じさせてしまったなら申し訳ないとだけ記した。

「こうした状況の中で僕は自制心を失い、前向きなエネルギーを持ってクラブやチーム、僕自身を応援してくれているファンの皆さんに失礼な反応をしてしまった」「意図的ではなかったが、もしそう感じさせてしまっていたら申し訳ない」 (c)AFP