【11月1日 AFP】米調査会社ストラテジー・アナリティクス(Strategy Analytics)は10月30日夜、今年第3四半期の世界のスマートフォン出荷台数は前年同期比2%増の3億6600万台だったと発表した。2017年第3四半期以来、初めての上昇となった。

 出荷台数のトップは引き続き韓国のサムスン電子(Samsung Electronics)で、2位は中国の華為技術(ファーウェイ、Huawei)、3位は米アップル(Apple)だった。

 同社のアナリスト、リンダ・スー(Linda Sui)氏は、「販売元による厳しい価格競争や、画面の大型化、第5世代(5G)接続のような新たな技術革新により、スマートフォンの世界需要は回復している」と説明した。

 今回の発表で最大の驚きは、ファーウェイの出荷台数が前年同期比29%増の6600万台を記録し、シェアを18.2%としたことだった。同社は米政府から制裁を受け、主要な技術や部品の利用がこれまでより難しくなる可能性があった。9月に発売した最新の高価格帯機種には米グーグル(Google)のアプリが搭載されていないが、中国市場で販売を伸ばした。

 ストラテジー・アナリティクスによれば、ファーウェイの伸びは主に国内市場でのものだった。(c)AFP