【11月1日 AFP】女子テニス、WTAファイナルズ(WTA Finals Shenzhen 2019)は31日、中国・深セン(Shenzhen)で5日目が行われ、レッドグループでは大会第1シードのアシュリー・バーティ(Ashleigh Barty、オーストラリア)と第7シードのベリンダ・ベンチッチ(Belinda Bencic、スイス)が準決勝進出を決めた。

 バーティは1時間28分の戦いの末6-4、6-2で第6シードのペトラ・クビトバ(Petra Kvitova、チェコ)を退けた。

 すでに2019年を世界ランク1位で終えることが決まっているバーティは、29日にフルセットの末ベンチッチに敗れたものの、グループ突破を果たした。準決勝でバーティは、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2019)女王のシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)と、世界ランク2位のカロリーナ・プリスコバ(Karolina Pliskova、チェコ)の勝者と戦う。

「今夜は立て直せたことが最大の収穫」と話したバーティは、「彼女(クビトバ)は必要以上にリスクを取ろうとしていた。それが自分に少しだけ有利に働いたみたい」

 一方のベンチッチは、7-5で第1セットを奪って迎えた第2セット1-0の場面で、キキ・ベルテンス(Kiki Bertens、オランダ)が体調不良でリタイアしたため61分で勝利となった。世界ランク7位のベンチッチは、準決勝で大会連覇を目指すエリナ・スビトリーナ(Elina Svitolina、ウクライナ)と対戦する。

 肩の負傷で大会を棄権した大坂なおみ(Naomi Osaka)の代役として出場していたベルテンスは、第1セット第2ゲームでメディカルの治療を受けると、血圧と脈拍数をチェックされた後に棄権となった。試合中の途中棄権は、30日にプリスコバとの試合をリタイアしたビアンカ・アンドレスク(Bianca Andreescu、カナダ)に続き今大会2人目となっている。

 全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2019)を制したアンドレスクは、膝の負傷でシーズン最終戦を途中棄権で終えた。

 30日の試合でアンドレスクは、第1セットの第3ゲームでワイドサーブをリターンしようとして左膝を負傷。その後メディカルタイムアウトを取ると、何重にもテーピングをして試合を続行したが、その後棄権を余儀なくされ敗退が決まった。

「膝をチェックするため木曜日(31日)に検査を受けたが、残念ながらその結果は大会を棄権する必要があるということだった」

 アンドレスクの代役として世界ランク12位のソフィア・ケニン(Sofia Kenin、米国)が1日にスビトリーナと対戦するが、スビトリーナはパープルグループ通過をすでに決めているため消化試合となる。(c)AFP