【11月1日 Xinhua News】中国科学院蘇州生物医学工程技術研究所によると、同所の研究者がこのほど、肝がん治療に用いる新たなナノ材料を開発した。この材料と放射線治療を組み合わせることで、従来の放射線治療の効果を大幅に高めることができる。

 研究チームは今回、二酸化ケイ素と金で構成されるナノ粒子を作製した。この新型ナノ材料は、長さ約200ナノメートル、幅約100ナノメートルで、静脈注射を使ってがん組織に到達させる。

 肝がんマウスで実験した結果、このナノ粒子ががん組織の放射線に対する感受性を高めるとともに、金の光熱効果にも抗がん作用があることがわかった。

 研究成果はこのほど、米国化学会(ACS)が発行する学術誌「ACS Applied Materials&Interfaces」に掲載された。(c)Xinhua News/AFPBB News