【10月30日 Xinhua News】中国甘粛省(Gansu)敦煌(Dunhuang)の西湖国家級自然保護区西部とクムタグ(Kumtag)砂漠の東端が交わる場所に位置する哈拉斉湖は約300年間干上がっていたが、2017年、18年と水が戻って湖面が復活し、ギョリュウやアシといった植物が生え、シラサギなどの水鳥も生息している。19年もすでに累計で5カ月間湖面が現れ、水量は比較的安定している。湖の面積は約5平方キロで、砂漠化を防止し、生態系を守るバリアとなっている。

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 同湖はもともと、河西回廊の重要な内陸河川の疏勒河(そろくが)が流れ込んでいた。唐代から移民や屯田、環境変化などの影響で、湖は4度にわたって大きく縮小した。清の雍正時代(紀元1723~1735年)に川の流れが止まり、同湖は干上がり、砂漠化が進行していった。

 敦煌の水資源の需要増大や地域の生態環境の悪化に直面し、中国国務院は2011年に「敦煌の水資源の合理的利用と生態保護総合計画」を承認。疏勒河などに対する水利工事を進め、湖に再び青い水を取り戻した。(c)Xinhua News/AFPBB News