【10月31日 Xinhua News】中国のショート動画共有アプリ「抖音(Douyin)」を運営する北京字節跳動科技(Bytedance)の張羽(Zhang Yu)副総裁はこのほど、取材に答え、「DOU知計画」の推進によって今年9月までに抖音で1万人以上のファンを持つ科学動画の制作者が8000人を超えたことを明らかにした。これまでに公開された科学動画は166万本近くに上り、累計再生回数は2389億回を突破したという。

 同社は今年3月から、権威ある機関や専門の科学研究人材を集め、ショート動画による科学精神の普及をするため、中国科学技術協会科学普及部などと合同で「DOU知計画1.0」をスタートさせた。中国科学院と中国工程院の院士(アカデミー会員)13人、著名な専門家52人が抖音上で科学動画制作指導を行うための「抖音科学普及顧問団」に参加した。呼び掛けられた「DOU知」ショート動画科学普及知識大会には99の科学研究機関や大学が参加し、抖音への投稿動画の再生回数は累計5億回に達した。

 中国科学普及研究所とBytedanceプラットフォーム責任研究センターは今年9月、共同で「DOU知計画2.0」を始動し、作者に権限を開放した。これによって作者は自作動画のコレクション作成が可能になり、ユーザーは体系的な知識学習がしやすくなる。また、抖音のリソース、研修などで作者への全面的なサービスも展開する。

 張氏は、ショート動画時代の科学普及は即時性、分かりやすさ、社会性という基本的な特徴を有すると指摘。ショート動画形式での科学普及は、人々の興味を引き、参加を促すことが可能で、一般人と科学の距離を縮め、「全国民時代」への科学普及を後押しすると強調した。(c)Xinhua News/AFPBB News