ユーベがロナウドのPKで劇的勝利、監督退場のナポリは審判に怒り
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【10月31日 AFP】19-20イタリア・セリエAは30日、第10節の試合が行われ、ユベントス(Juventus)はクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)が後半アディショナルタイムに劇的なPKを決め、2-1でジェノア(Genoa CFC)を下して首位をキープした。
前週末のレッチェ(US Lecce)戦を1-1で引き分けたユベントスはこの日、レオナルド・ボヌッチ(Leonardo Bonucci)のヘディングで先制に成功するも、クリスチャン・クアメ(Christian Kouame)に同点弾を許し、ホームでさらに勝ち点を落とすかに思われた。
それでも96分、レッチェ戦を欠場していたロナウドが自ら獲得したPKを決め、チームを再び首位に戻した。直前の場面でビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)判定によってゴールを取り消されていたロナウドは、低い弾道のキックを蹴り込んで今季リーグ戦5ゴール目を挙げた。
ロナウドは伊スカイ・スポーツ(Sky Sport Italia)に「相手はしっかりと組織化されており難しい試合だったが、ユーベは最後まで進み続けなければならない」と語った。「とても苦労したが、チャンスをたくさんつくったし、勝利に値した」
ティアゴ・モッタ(Thiago Motta)新監督の下での2試合目となったジェノアは、フランチェスコ・カッサタ(Francesco Cassata)が退場になり、後半の長い時間を10人で戦った。対するユベントスも、途中出場のアドリアン・ラビオ(Adrien Rabiot)が2枚目のイエローカードを受け、終盤に退場していた。
他の試合では、ナポリ(SSC Napoli)がホームでアタランタ(Atalanta)に2度追いつかれ2-2でドロー。試合終了間際にはカルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督らが退場処分を受ける荒れた結末になった。
86分、アタランタはヨシプ・イリチッチ(Josip Ilicic)が同点のネットを揺らすも、この直前のプレーで相手選手と競っていたFWフェルナンド・ジョレンテ(Fernando Llorente)がペナルティーエリア内で倒れていたため、ナポリは自チームのPKを主張していた。
その後、試合はVAR判定のため5分間の中断となったが、主審はタッチラインのそばに設置されているモニターで映像を確認することなく、アタランタのゴールを認めた。
これについてアンチェロッティ監督は「きょう起きたことは、私のプロ意識や選手、クラブを傷つけるものだと考えている」とコメント。またナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス(Aurelio De Laurentiis)会長も審判の判断について激怒し、「VARがいるのだから、8分のアディショナルタイムは無意味だ。押したり叫んだりしていただけだったから」とスカイにコメントした。
「アンチェロッティのような紳士を退場させた、あの審判のばかげた行為は何だ?」「われわれはうんざりしている。われわれがいなかったら、彼らはジャガイモの皮でもむいているのだろう。こうした判定基準の代償を払うのは、もう飽き飽きだ」
また、ASローマ(AS Roma)は32分に退場者を出しながらも、4-0でウディネーゼ(Udinese)に勝利。ナポリを上回り、4位に浮上している。(c)AFP