【10月30日 AFP】26日に行われたラグビーW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)準決勝で、ニュージーランドが試合前に行う恒例の「ハカ(Haka)」に挑発的なV字をつくって対抗し、一部の選手がハーフウエーラインを越えたイングランドについて、ワールドラグビー(World Rugby)は30日、罰金を科したと明かした。

 イングランドは試合前、普段通り肩を組んで横一列でオールブラックス(All Blacks、ニュージーランド代表の愛称)のハカを見つめるのではなく、相手を包囲するようなV字の陣形でマオリ(Maori)伝統の戦いの舞を迎え撃った。

 こういった場面では、対戦相手はハーフウエーラインを越えてはいけないという決まりになっているが、イングランドはジョー・マーラー(Joe Marler)やビリー・ヴニポラ(Billy Vunipola)ら、両端の数人が審判団の制止を無視して敵陣へ入っているように見えた。

 マコ・ヴニポラ(Mako Vunipola)によれば、これはオールブラックスを「怒らせる」ためのエディー・ジョーンズ(Eddie Jones)ヘッドコーチ(HC)の策だったという。

 主将のオーウェン・ファレル(Owen Farrell)は「ただ立ったまま、彼らがこちらへ向かってくるのを許すつもりはなかった」と話している。一方、ニュージーランドのアーロン・スミス(Aaron Smith)は試合後、V字の中心にいたファレルからウインクされたことを明かしている。

 迎えた試合で、イングランドは19-7でニュージーランドを撃破。2日の決勝では南アフリカと対戦する。(c)AFP/Alastair HIMMER