【10月30日 AFP】ロシアは29日、シリア北部のクルド人部隊がロシアとトルコの間で先に結ばれた合意に従い、対トルコ国境沿いの地域からの撤収を完了したと述べた。

 ロシアの複数の通信社の報道によると、セルゲイ・ショイグ(Sergei Shoigu)国防相はアルメニアを訪問した際、「設置されるべき安全地帯の地域からの武装集団の撤収が期限前に完了した」と語った。

 トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領も29日、ロシアから完全撤収の通知を受けたと明らかにした。

 撤収期限は29日午後6時(日本時間30日午前1時)となっていた。

 ロシアとトルコは先週、ロシア憲兵隊とシリア国境警備隊が、クルド人部隊YPG(人民防衛部隊)の、国境から30キロ以内の場所からの「撤収を促す」ことで合意した。YPGはクルド人主体の民兵組織「シリア民主軍(SDF)」の主要組織。(c)AFP