【1月26日 AFP】消防士が馬車で駆け付け、警官が歩いて巡回していた時代の電話ボックスが、街の片隅でアートとして生まれ変わっている。米首都ワシントンで長い間、多くの命を救ってきた電話ボックスだ。

 電話ボックスが最初に設置されたのは19世紀で、最後に使われたのは今から40年あまり前。火災発生の際、市民が電話ボックスに装備されたレバーを引っ張ると、消防署に信号でボックス番号が伝わり、消防士は向かう場所を確認できた。警察の電話ボックスは少し異なる仕様で、巡回している警察官が警察署に電話をかけるために使用された。

 ワシントン当局の出資で2009年まで行われた電話ボックス再生プロジェクト「アート・オン・コール(Art on Call)」では、1100個の使われていない電話ボックスを確認し、うち145個を地域の文化や歴史を反映したアートとして再生させた。(c)AFP/Ian Timberlake