【10月31日 Xinhua News】中国河北省(Hebei)滄州市(Cangzhou)には、今をさかのぼること千年以上、後周の広順3(953)年に鋳造された鉄製の獅子像「滄州鉄獅子」が建っている。鉄獅子は全長6.3メートル、幅3メートル、高さ5.5メートルで、重さは約40トン。内部は空洞になっており、本体を構成する鉄は最も厚い部分で35センチメートル、最も薄い部分で3センチメートル。

 鉄獅子は足を開き、歩行姿勢をとっている。真に迫った雄々しい姿は鋳造工芸の逸品と言える。

 滄州鉄獅子は1961年3月、中国国務院により第1次全国重点文物保護単位に指定された。滄州鉄獅子は中国古代の冶金、彫刻、仏教史の研究に貴重な実物資料を提供し、歴史的、科学的、芸術的にも高い価値を持っている。(c)Xinhua News/AFPBB News