【10月29日 AFP】オーストラリアのグレートバリアリーフ(Great Barrier Reef)に近いウィットサンデー諸島(Whitsunday Islands)沿岸で29日、英国人観光客2人がサメに襲われた。当局が発表した。うち1人は片足をかみちぎられて失ったという。

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 2人はエアリービーチ(Airlie Beach)から、救助ヘリで病院に搬送された。

 同院は、28歳の男性は右足首から下をかみ切られ、22歳の男性も左脚をかまれて深い裂傷を負っていると明かしている。容体は「深刻だが安定」しているという。

 救助当局によると、2人はウィットサンデー諸島のボートツアーに参加。シュノーケリングの名所として知られるフックパッセージ(Hook Passage)で襲い掛かったサメと「水中で格闘」する格好になったとされる。

 ツアーボートには救急医療隊員2人が乗っており、負傷者2人に応急手当を施した後、陸へ急行した。

 ウィットサンデー諸島周辺での海水浴は安全と考えられてきたが、ここ1年の間にサメの襲撃が数件報告されている。

 今年1月には女性1人と子ども1人がサメにかまれて負傷。昨年には、男性1人がかまれた傷が原因で死亡した他、12歳の少女が片脚を失っている。(c)AFP