【10月29日 AFP】オランダ・エールディビジ、フェイエノールト(Feyenoord)のヤープ・スタム(Jaap Stam)監督は28日、宿敵アヤックス(Ajax)に0-4で敗れたことを受け、辞任すると発表した。

 15度のリーグ優勝を誇るフェイエノールトは、アヤックスのホームで完敗を喫したことで12位に沈んでいる。スタム監督は発表文の中で、辞任するのは「間違いなく簡単な決断ではなかった」と明かした。

 47歳のスタム監督は「長い時間をかけてしっかり考えた。最終的な結論は、私が辞任することがクラブ、選手、そして自分にとってより良いということ」とコメントした。

 フェイエノールトは公式サイトで、スタム監督は「即座に」辞任したと発表し、クラブは同指揮官の退任を求めていなかったと補足した。

 スタム監督は現役時代、オランダ代表として67試合に出場したが、選手として最も大きなインパクトを残したのはマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)時代で、1999年にはイングランド・プレミアリーグ、FAカップ(FA Cup)、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)の有名な3冠を成し遂げた。

 スタム監督は1996-97シーズンにPSVアイントホーフェン(PSV Eindhoven)でもリーグ優勝を経験しており、イタリア・セリエAのラツィオ(SS Lazio)ではイタリア杯(Italian Cup)を制し、ACミラン(AC Milan)でもプレーした。

 しかし指導者としてのキャリアは浅く、2016-17シーズンにイングランド・チャンピオンシップリーグ(2部)のレディング(Reading FC)をプレーオフに導いたことがこれまでの最大の功績となっており、あまり成功を収められていない。

 スタム監督は辞任前、リーグ戦で3勝しか挙げられておらず、チームはヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2019-20)のグループGでも第3節を終え1勝と最下位に沈んでいた。

 リーグ戦で12位に沈むフェイエノールトは、今季ここまで無敗をキープしている王者アヤックスに15ポイント差をつけられている。(c)AFP