【10月28日 AFP】女子テニス、WTAファイナルズ(WTA Finals Shenzhen 2019)は27日、中国・深セン(Shenzhen)で開幕し、大会第3シードの大坂なおみ(Naomi Osaka)は7-6(7-1)、4-6、6-4でペトラ・クビトバ(Petra Kvitova、チェコ)を下し、白星発進した。

 初参戦となった昨季は3連敗で大会を後にした大坂は、2時間39分でクビトバを退けて大会初勝利。東レ・パンパシフィック・オープン(Toray Pan Pacific Open 2019)と中国オープン(China Open 2019)で優勝した好調の大坂は、連勝を11に伸ばした。

 全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2019)決勝のリベンジを目指す第6シードのクビトバは、序盤は明確な意図を持って滑り出したものの、第8ゲームでダブルフォールトを重ねてしまいブレークを許した。第9ゲームで相手のブレークチャンスを2度しのいだ大坂は、迎えたタイブレークでは圧倒して第1セットをものにした。

 これにより自信が揺らいだかにみえた今大会最年長のクビトバだったが、第2セットで見事に立て直し、いら立ってラケットを何度もコートにたたきつけた大坂のミスを突いてセットカウントをタイに戻した。

 しかし第3セットで集中し直し地に足をつけて戦った大坂は、第8ゲームでは2本のマッチポイントを生かせなかったものの、第10ゲームで試合を決めた。

 報道陣に対し大坂は、「勝ててもちろんとても良い気分。昨年の(WTA)ファイナルズでは良いプレーができなかったので、そういう意味では名誉を挽回したいという気持ちだった」とコメントしている。

 また、同じレッドグループの第1シード、アシュリー・バーティ(Ashleigh Barty、オーストラリア)は5-7、6-1、6-2でベリンダ・ベンチッチ(Belinda Bencic、スイス)に勝利して大坂とともに白星スタートを切った。1時間56分の戦いを制したバーティはこの結果、世界ランク1位で2019年を終えることが確定した。

 パープルグループは28日に開幕し、第2シードのカロリーナ・プリスコバ(Karolina Pliskova、チェコ)は大会連覇に挑む第8シードのエリナ・スビトリーナ(Elina Svitolina、ウクライナ)と、全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2019)女王で第4シードのビアンカ・アンドレスク(Bianca Andreescu、カナダ)はウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2019)を制した第5シードのシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)と対戦する。(c)AFP