【10月31日 Xinhua News】今年61歳になる張小紅(Zhang Xiaohong)さんは、国家級無形文化遺産「夏布刺しゅう」の代表的継承者。張さんは長年にわたり夏布の品質改良を重ね、さらに6種類の新しい技法を考案した。素材に合わせた技法を用い、民間の麻布刺しゅうを芸術性の高い夏布刺しゅうに昇華させ、作品の美的価値を大幅に向上させた。

 夏布の原料となる苧麻(ちょま、カラムシ)は、2600年前にはすでに江西省(Jiangxi)の古越族先住民によって栽培が始まっていたため、国際的には「中国草」と呼ばれている。俗称を「麻布刺しゅう」ともいう夏布刺しゅうの起源は北宋(960~1127年)にさかのぼり、千年の時を経て今日まで伝わっている。(c)Xinhua News/AFPBB News