【10月27日 AFP】男子テニス、エルステ・バンク・オープン(Erste Bank Open 2019)は26日、シングルス準決勝が行われ、大会第1シードのドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)が3-6、7-5、6-3で第3シードのマッテオ・ベレッティーニ(Matteo Berrettini、イタリア)との熱戦を制し、キャリア16度目の優勝に王手をかけた。

 母国の首都ウィーンで初の決勝に駒を進めたティエムは「ここでこんなに素晴らしい雰囲気を味わったのは初めて。最初のポイントから満員だった」「プレーするにはこれ以上ない環境で、試合自体も最初から最後のポイントまで非常に高いレベルだった。応援とホームのアドバンテージもあって、勝ち抜くことができた」と話した。

 またティエムにとっては、2週間前の上海マスターズ(2019 Shanghai Rolex Masters)準々決勝でベレッティーニに敗れたリベンジを果たす結果となった。

 一方、ベレッティーニも敗れはしたが、今大会でベスト4に残ったことでイタリア男子として史上4人目のトップ10入りを決めただけでなく、シーズン最終戦のATPワールドツアー・ファイナルズ(ATP World Tour Finals 2019)出場へ向けても前進しており、今週の結果には満足できるだろう。

 ティエムは決勝で第5シードのディエゴ・シュワルツマン(Diego Schwartzman、アルゼンチン)と対戦する。シュワルツマンは準決勝で第4シードのガエル・モンフィス(Gael Monfils、フランス)を6-3、6-2で破った。(c)AFP