【10月27日 AFP】米カリフォルニア州当局は26日、北部各地の山火事が「すさまじい」強風で勢いを増し始めていると警告した。住民には避難指示が出ている上、数百万人が停電のリスクに直面している。

 サンフランシスコの北に位置するソノマ(Sonoma)郡で23日に発生した山火事「キンケード火災(Kincade Fire)」の焼失面積は103平方キロに拡大。同郡で約5万人が自宅からの避難を指示された。

 こう配がきつい丘陵地帯で燃え盛る炎は2万3500軒の家屋などをのみ込む恐れがあり、ワインの産地として知られるガイザービル(Geyserville)と近隣のブドウ畑では既に住民らが避難を余儀なくされた。

 サンフランシスコのベイエリアでは、熱を帯びた強風が26日に勢いを増し、週明けの28日まで続く見込みで、一帯には乾燥した空気と強風で火災のリスクが高まっていることを示す警報が発令された。

 カリフォルニア州の電力最大手パシフィック・ガス・アンド・エレクトリック(Pacific Gas & Electric Co.)は、安全確保に向けた予防的措置として94万世帯への電力供給を停止すると発表。地元メディアは、約200万人に影響が及ぶとの見通しを示した。(c)AFP/Jocelyne ZABLIT