【10月26日 AFP】(更新)ラグビーW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)は26日、準決勝が行われ、イングランドが2連覇中の王者ニュージーランドを19-7で撃破し、決勝進出を決めた。

 試合開始直後のマヌ・ツイランギ(Manu Tuilagi)のトライでオールブラックス(All Blacks、ニュージーランド代表の愛称)の度肝を抜いたイングランドは、先発に復帰したジョージ・フォード(George Ford)がチームをけん引。主将オーウェン・ファレル(Owen Farrell)が負傷してから代わりにキッカーを任され、4本のペナルティーを決めた。

 イングランドにとっては、これがニュージーランドと通算42戦目にしてわずか8勝目。一方、オールブラックスがW杯の舞台で敗れるのは、フランスにまさかの黒星を喫した2007年大会の準々決勝以来となった。

 母国で開催された4年前の前回大会では屈辱を味わったイングランドだが、W杯で初めてニュージーランドを破り、4度目となる決勝の舞台に戻ってきた。復活の立役者となったエディー・ジョーンズ(Eddie Jones)ヘッドコーチ(HC)は試合後、「われわれにとって、最大の攻撃は守備。守備を通して攻撃のチャンスをつくった」と振り返った。

「ニュージーランドに最大限の賛辞を贈りたい。彼らはW杯で連覇を果たした。ずっと素晴らしいチームだったし、倒すのは本当に大変だった」

 一方、今大会後に退任することが決まっているニュージーランドのスティーブ・ハンセン(Steve Hansen)HCは、「われわれのチームを本当に誇りに思う」「国のためにとてつもない仕事をやってくれた。今夜はただ力が足りなかった」「だから、その事実を真摯(しんし)に受け止めないといけない。母国のファンやみんながそうしているように」と話した。

 2003年大会以来のW杯制覇を目指すイングランドは、27日に行われるウェールズ対南アフリカの勝者と決勝で激突する。(c)AFP/Julian GUYER