【10月27日 AFP】19-20イングランド・プレミアリーグは26日、第10節の試合が行われ、チェルシー(Chelsea)はクリスティアン・プリシッチ(Christian Pulisic)がキャリア初のハットトリックを達成するなどバーンリーFC(Burnley FC)に4-2で勝利。また、マンチェスター・シティ(Manchester City)は序盤こそ動きが重かったものの3-0でアストン・ビラ(Aston Villa)を下し、首位リバプール(Liverpool FC)に圧力をかけた。

 ドイツ・ブンデスリーガ1部のボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)から移籍金5800万ポンド(約80億円)で加入したもののこれまで得点がなかったプリシッチは、8月以来の先発起用となった。

 しかし左足、右足、頭で得点し「完璧」なハットトリックを成し遂げたプリシッチは、敵地ターフ・ムーア(Turf Moor)で自身の力を強烈に証明した。

 58分にウィリアン(Willian Borges da Silva)が加点して4-0としたチェルシーは、終盤にジェイ・ロドリゲス(Jay Rodriguez)とドワイト・マクニール(Dwight McNeil)にゴールを許したものの逃げ切った。

 英BBCに対して「プロ人生初のハットトリックだ。もう少しで試合球のことを忘れるところだった」とコメントしたプリシッチは、「幸運なことにチームメートが僕を助けてくれた」と周囲への感謝を口にした。

「ピッチに立って、チームの役に立ち、インパクトを残したかった。それは簡単なことだと考えていなかった。ここ数週間は少しの時間しかプレーしていなかったので、きょうは先発で出られてうれしかった。特別な日だった」

 勝ち点を3位レスター・シティ(Leicester City)に並ぶ20に伸ばしたチェルシーは、得失点差で下回るため4位につけている。

 同日早い時間に行われた試合でシティは、気の抜けたような前半から立て直して後半にラヒーム・スターリング(Raheem Sterling)、ダビド・シルバ(David Silva)、イルカイ・ギュンドアン(Ilkay Gundogan)が得点し、リバプールとの差を暫定で3ポイントとした。

 シティのジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督は、「われわれは前半にサッカーをしたが、自分たちがすべきプレーではなかった」とチームへの不満を浮かべた。

「後半は良かった。それが早い段階でのゴールのおかげかどうかは分からない。後半は普段通りだったが、90分間それにトライしプレーしなければならない。チームは45分しかプレーしなかった」

 27日に本拠地アンフィールド(Anfield)にトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)を迎えるリバプールは、昨季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)決勝と同じカードで勝利するプレッシャーにさらされている。(c)AFP/John WEAVER