【10月26日 AFP】イラク各地で25日に再開した反政府デモで、催涙ガスや実弾射撃、火災などにより40人以上の死者が出た。人権監視団体と治安筋がAFPに明らかにした。

 イラクでは今月初旬、約1週間にわたって反政府デモが起き、150人以上が死亡した。今回の抗議行動はその第2波。

 25日の抗議集会とデモの再開は当初から予定されており、イラクのイスラム教シーア派最高指導者から国連(UN)に至るまで広範に、自制が呼び掛けられていた。

 デモは予定より早い24日夜に穏やかに始まり、デモ隊が治安部隊と花を交換したり、内相が警察はデモの参加者を「保護」すると発言するなどしていた。だが25日の夕方にはデモが暴力的な様相を呈し始め、参加者の42人が死亡する事態となった。少なくともその半数は、武装勢力の本部や政府機関を攻撃した際に死亡した。

 議会は26日に招集され、抗議行動についての討議が続けられる予定だ。(c)AFP