【10月26日 AFP】ボリビア最高選挙裁判所(TSE)は25日、大統領選の開票の結果、現職のエボ・モラレス(Evo Morales)大統領の再選が確定したと発表した。

 20日に投票が行われたボリビア大統領選をめぐっては当初、現職のモラレス氏とカルロス・メサ(Carlos Mesa)元大統領の決選投票になるとみられていた。しかし投票翌日の21日にTSEが発表した開票結果では突然、モラレス氏の得票率が決選投票を必要としない「2位との10ポイント差以上」をつけてメサ氏を上回っていた。これを受け、同国では数日にわたって抗議デモや暴動が発生していた。

 最高裁長官マリア・エウヘニア・チョケ(Maria Eugenia Choque)氏が発表した最終結果の得票率は、モラレス氏が47.08%、メサ氏が36.5%で、モラレス氏が決選投票を免れるのに辛うじて十分な結果となった。

 26日に60歳の誕生日を迎えるモラレス氏は、2009年に大統領の再選回数を2回までに制限した憲法を公布したにもかかわらず、今回の公式結果で連続4期目となる続投が決まった。

 一方メサ氏は、不正選挙だとして政府を非難し、結果を受け入れないと主張。支持者らに対してデモを続けるよう訴えた。

 最終結果を受けて、25日には両者の支持者間で新たな衝突が発生。政府所在地ラパス(La Paz)ではデモの参加者が、「投票を尊重せよ」とのシュプレヒコールを上げ、市内の道路をタイヤやロープ、ごみ箱などで封鎖した。(c)AFP/José Arturo Cárdenas