【10月25日 AFP】米フロリダ州ハリウッド(Hollywood)で24日、エレキギター形のカジノホテル「ハードロック ホテル&カジノ(Hard Rock Hotel & Casino)」がグランドオープンした。

 青いガラス張りの36階建てのホテルは、1200室を有し、7000席のカジノフロアには3000台超のスロットマシンやギャンブル用テーブルが並ぶ。

 約15億ドル(約1600億円)規模のホテルを運営するのは、ギャンブル業界の先駆的存在で、非常に裕福な先住民セミノール(Seminole)の人々だ。

 フロリダ州南部に広がる保留地に暮らすセミノールの人々は、1979年にビンゴ場をオープンし、先住民として初めてギャンブル業界に参入した。

 裁判を繰り返したのち、1988年にセミノールら先住民たちは、米国内でカジノ運営を続ける権利を勝ち取った。

 現在約4200人から成るセミノールは、ビジネスで成功を収めた先住民となり、多額の収益を得ている。

 また、セミノールの血を少なくとも25%引く人は、収益の一部を受け取ることができる。

 米誌フォーブス(Forbes)が2016年に算出した情報によると、セミノールの各構成員は出生時から毎年12万8000ドル(約1400万円)を受け取り、18歳になった時には大富豪になっているという。

 セミノールは2007年にハードロック・インターナショナル(Hard Rock International)を9億6500万ドル(約1050億円)で買収し、現在世界各地でカフェやホテル、カジノを運営している。ハードロック・インターナショナルのジム・アレン(Jim Allen)会長はAFPに対し、75か国での収益は60億ドル(約6500億円)を超えると語った。(c)AFP/Leila MACOR