【10月25日 AFP】韓国の電機大手サムスン電子(Samsung Electronics)の副会長で贈賄罪などに問われている李在鎔(イ・ジェヨン、Lee Jae-yong)被告(51)が25日、差し戻し審の初公判に出廷するため、ソウル高裁に入った。

 李被告は2017年、朴前大統領の失脚につながったスキャンダルに絡み、贈賄や横領の罪で懲役5年の実刑判決を受け収監されたものの、1年後に高裁から執行猶予付き判決を言い渡され、釈放されていた。しかし大法院(最高裁)は今年8月、二審判決を破棄し、ソウル高裁に審理を差し戻した。

 李被告は記者らに「多くの方に心配をおかけしてすまなく思っています。申し訳ありません」とだけ言うと、弁護士に付き添われ無表情でソウル高裁に入った。

 差し戻し審の間、李被告は勾留されないが、審理には数か月かかる見通し。(c)AFP/Kang Jin-kyu