米、シリア北東部の駐留部隊を増強へ 油田防衛で
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【10月25日 AFP】米国防総省は24日、勢力を盛り返す恐れのあるイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」にシリア北東部の油田が再奪取されるのを防ぐため、駐留部隊を増強する方針を明らかにした。
国防総省当局者は声明で、「ISIS(ISの別称)との戦闘で米国と同盟勢力が手にした最も大きな成果の一つは、ISISにとって欠かせない資金源となっていたシリア東部の油田を掌握したことだ」と述べた。
同当局者は匿名で、「こうした油田が再びISISなどの不安定化をもくろむ勢力の手に落ちるのを防ぐため、米軍はシリア北東部で(クルド人が主体の民兵組織)シリア民主軍(SDF)と協力して布陣の強化に取り組んでいる」「ISISが復活する可能性を完全になくすためには、こうした資金源を断たなければならない」と述べた。
ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は先週、シリア北部から米軍を全面撤退させると発表していたが、23日には油田防衛のため、小規模な部隊を残留させると述べた。(c)AFP