【10月25日 Xinhua News】中国で11月11日の「独身の日」にちなんだ年間最大のネット通販セール「双11(ダブルイレブン)」が幕を開けた。中国電子商取引大手阿里巴巴集団(アリババ・グループ・ホールディング、Alibaba Group Holding)の通販サイト「天猫(Tmall)」は23日、予約販売初日の21日の取引額が前年同期の2倍になったことを明らかにした。

 化粧品カテゴリーでは、エスティローダー(Estee Lauder)、ランコム(Lancome)、ロレアル(L'Oreal)、資生堂(SHISEIDO)、ヘレナルビンスタイン(HELENA RUBINSTEIN)、Olay、ドフー(The History of Whoo)など7ブランドの取引額が予約開始10分で軒並み1億元(1元=約15円)を超えた。うちエスティローダーの取引額は予約開始25分で5億元に迫り、昨年の予約販売初日の1日の取引額を上回った。

 3Cデジタル製品(コンピュータ・通信機器・コンシューマエレクトロニクス)カテゴリーでは、スマホメーカーの華為技術(ファーウェイ、Huawei)、HONOR、オッポ(OPPO)、VIVO、小米科技(シャオミ、Xiaomi)などの公式ストアの取引額がいずれも30分以内に昨年の予約販売初日の1日の販売額を上回った。中国証券報が伝えた。

 天猫によると、今年の「双11」に対する各ブランドの取り組みは過去最大規模だという。割引商品は1000万種類を超え、うち100万種類が新製品となっている。米アップル(Apple)、ファーウェイ、スキンケアブランドの米ドゥ・ラ・メール(DE LA MER)、電気機器メーカーの英ダイソン(Dyson)、ボルボ・カーズ(Volvo)、高級白酒メーカーの貴州茅台酒集団(Kweichow Moutai Group)は重要な新製品と人気商品を「双11」に投入する。また、化粧品ブランドの大半は慣例を破り、クリスマスコフレの発売を「双11」に前倒しする。ランコム、SK-Ⅱ、イヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)、ジバンシイ(Givenchy)、資生堂など215ブランドは、「双11」限定商品241モデルを準備しているという。(c)Xinhua News/AFPBB News