【10月25日 AFP】ボリビアの左派エボ・モラレス(Evo Morales)大統領は24日、大統領選挙での勝利を宣言した。この選挙では、20日に投票が行われた後、開票結果をめぐり論争が起こり、暴動やゼネラルストライキが発生している。野党は、大統領が連続4期目となる続投のため不正に当選を確定させようとしていると非難。決選投票を求める声も上がっている。

 モラレス大統領は勝利宣言の数時間後、必要であれば2回目の投票に進む用意があると表明した。

 選挙当局によると、投票の98.54%が集計された時点での得票率は、トップのモラレス大統領が46.85%で、2位の中道カルロス・メサ(Carlos Mesa)元大統領が36.68%。10ポイント以上の差がついている場合、1回の投票で勝利が確定し、決選投票は行わないことになっている。

 モラレス大統領は記者会見で「第1回投票で勝利した」と述べ、これは「良いニュース」だとした。

 一方、ボリビア最高選挙裁判所(TSE)はまだモラレス大統領の勝利を確認していない。同大統領は会見後、最終的な得票率で10ポイント差がつかなければ、結果を尊重すると言明。「第2回投票に進む必要があるのなら、そうする」と述べた。

 メサ元大統領は23日、TSEはモラレス陣営の有利になるよう得票数を操作していると批判。TSEによる集計結果は認めないと述べている。(c)AFP