【10月25日 AFP】マイク・ペンス(Mike Pence)米副大統領は24日、香港の民主派デモ参加者を支持すると言明し、中国に対する批判を撤回したとして米プロバスケットボール協会(NBA)と選手らを中国の「完全子会社」呼ばわりし痛烈に批判した。

 ペンス氏は首都ワシントンの米シンクタンク、ウッドロー・ウィルソン国際学術センター(Woodrow Wilson International Center for Scholars)で行った演説で、「NBAの最も知られた選手やそのオーナーの中には、自国を批判するためには常に自分たちの自由を行使しながら、他国の人々の自由と権利になると声を出さなくする人がいる」と指摘。「NBAは中国共産党に加担し表現の自由を抑圧して、あたかもあの権威主義的体制の完全子会社のように振る舞っている」と述べた。

 中国本土への犯罪容疑者の身柄引き渡しをめぐり、「高度の自治」の擁護を求め香港で起きた大規模な抗議デモについて、ペンス氏はこれを称賛。香港のデモ参加者に対し「われわれはあなた方を支持する」と呼び掛け、「あなた方はわれわれのインスピレーションだ」と表明した。

 さらに「われわれは、あなた方が非暴力の抗議の道にとどまることを求める。だがあなた方には数百万人に上る米国人の祈りと称賛があることを忘れないでほしい」と語り掛けた。

 ヒューストン・ロケッツ(Houston Rockets)のダリル・モリー(Daryl Morey)ゼネラルマネジャー(GM)が今月に入り、ツイッター(Twitter)に香港の反政府デモを支持する内容の投稿をしたことを受け、NBAは、提携関係にあった中国企業のスポンサー撤退や同国でのテレビ中継取りやめなどの事態に直面している。(c)AFP