【10月25日 AFP】(更新)英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット、Brexit)について、ボリス・ジョンソン(Boris Johnson)英首相は24日、議会が12月12日の解散総選挙の実施に同意する場合、自身のまとめた離脱協定案を議会が精査する時間をさらに与えるとの考えを示した。

 英下院は22日、協定案に関する審議を今月31日の離脱期限前に早める首相の提案を拒否。これを受けジョンソン氏は、協定案の審議を中断した。

 しかし下院は同時に、ジョンソン氏の離脱協定案を「大筋で」承認。2016年の離脱に関する国民投票以来、何らかの協定案が下院によって承認されたのはこれが初めて。

 EUは25日に離脱期限の延長期間で合意するとみられている。ジョンソン氏は3度目の離脱延期に反対しているが、議会の決定によりEU側に3か月の延期を正式に要請することを強いられていた。

 ジョンソン氏は24日、離脱協議の行き詰まりを打開する唯一の策は下院が総選挙の実施を承認することだと明言。「ブレグジットを実行する方法は、議会に対して理にかなった姿勢を取り、もし議会が本当にこの素晴らしい協定案をさらに時間をかけて検討したいのなら、その時間を与えると言うことだ。ただし、議会は12月12日の総選挙に同意しなければならない」と述べた。

 現在の選挙関連法では、解散総選挙の実施は下院議員の3分の2の支持を得る必要があるとされている。(c)AFP