【10月24日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は、23日に行った演説の中で「コロラド州に壁を建設している」と発言した。トランプ大統領は、移民の入国を阻むため対メキシコ国境に壁を建設することを自身の主要政策の一つに掲げているが、コロラド州は他国に接していないことから、困惑と嘲笑が広がった。

 メキシコと国境を接しているのは、コロラド州の南にあるニューメキシコ州。

 トランプ氏はペンシルベニア州ピッツバーグ(Pittsburgh)でのスピーチで「なぜわれわれがニューメキシコで勝利するか分かるだろう? 皆国境に安全が欲しいからだ」と述べた。

「それでわれわれはニューメキシコ州の国境に壁を建設している、そしてコロラド州にも壁を建設している。美しい壁を建設している。大きくてちゃんと役に立つ、上を越えることも下をくぐることもできない壁だ」

 さらにトランプ氏は「テキサス州にも壁を建てている、カンザス州には建てていないが、今話したこれらの壁の恩恵を受ける」と続けた。

 対メキシコ国境での壁建設は、トランプ氏が2016年の大統領選で掲げた主要公約の一つだった。ただ議会はその建設費用の拠出を拒んでいる。

 トランプ大統領の「コロラドに壁建設」発言に、政治家やソーシャルメディアユーザーらからは困惑と嘲笑のコメントが相次いだ。

 大統領は後にツイッター(Twitter)で、コロラドの壁については「冗談めかして」話したまでであり、「国境の壁の恩恵を受けている、会場に所狭しと集まってくれたコロラドやカンザスからの聴衆にも話を寄せた」のだと説明した。(c)AFP