【10月24日 CNS】中国・大連(Dalian)税関は22日、中国税関総署密輸取締局の統一指揮の下、2回にわたり集中摘発を実施したことを明らかにした。

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 大連税関は今年の初め、大連地区のいくつかの貿易商社が化粧品、日用化粧品、母子用品などの日本製品を輸入する際に、申告価格が市場価格に比べてはるかに低いことを発見。密輸取締局がさらに調査を進め、2つの通関業者の存在が浮上した。

 通関業者は長期にわたり、価格を実際より低く申告したり、品名を偽るなどの不正な輸入を行っていた。これらの不正輸入された商品は、中国国内で安定した販売網を持ち、直接卸業者に流すか、あるいは天猫(Tmall)などの通販サイトで販売されていた。

 十分な証拠を収集した密輸取締局は今年5月、集中摘発を実行し、複数の密輸犯罪グループを一斉検挙した。そしてその後のさらなる捜査の中で、いくつかの企業が依然として類似の不正行為を繰り返していることが明らかになった。

 大連税関は今月16日、税関総署の統一指揮の下、日用品の不正輸入行為に対する2回目の摘発を大連以外の各地税関と連合で行った。この摘発により、合計29人の容疑者を逮捕、23社の企業に対し立ち入り調査を行い、不正輸入金額は7億1000万元(約110億円)に上った。現在、同事件は引き続き調査中だ。(c)CNS/JCM/AFPBB News