【10月24日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)は23日、グループE第3節が各地で行われ、ナポリ(SSC Napoli)はドリース・メルテンス(Dries Mertens)の2ゴールなどで、レッドブル・ザルツブルク(Red Bull Salzburg)を3-2で下した。

 32歳のメルテンスは、ナポリでの通算得点でディエゴ・マラドーナ(Diego Maradona)氏を上回り、マレク・ハムシク(Marek Hamsik)が持つ最多得点記録(121得点)にあと5ゴールと迫った。

 ナポリは序盤、ザルツブルクの19歳のFWアーリング・ブラウト・ハーランド(Erling Braut Haaland)にネットを揺らされるも、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の判定によってオフサイドであることが判明し、ゴールが取り消された。

 メルテンスは17分、ホセ・マリア・カジェホン(Jose Maria Callejon)からの巧みなパスを受けると、ゴール隅にシュートを突き刺し、1984年から1991年にかけてナポリに所属したマラドーナ氏の総得点(115得点)に並んだ。

 しかし40分、右SBのケビン・マルキュイ(Kevin Malcuit)がペナルティーエリア内で黄喜チャン(Hee-Chan Hwang、ファン・ヒチャン)を倒すと、ハーランドにPKを決められた。

 ナポリは64分、メルテンスがマルキュイの正確なクロスに合わせて勝ち越しに成功するも、73分にはズラトコ・ユヌゾビッチ(Zlatko Junuzovic)からのインスイングのクロスをハーランドが頭で合わせ、ザルツブルクに再び追いつかれた。今季公式戦13試合に出場しているハーランドはこれが20点目となり、チャンピオンズリーグデビューからの3試合で6ゴールをマークした初めての選手となった。

 しかしナポリは、その失点直後のキックオフから一度もボールを奪われることなく、メルテンスのクロスに途中出場のロレンツォ・インシーニェ(Lorenzo Insigne)がハーフボレーで合わせ、勝ち越し弾を挙げた。

 同組の他の試合では、リバプール(Liverpool FC)がKRCヘンク(KRC Genk)に4-1で勝利。チャンピオンズリーグ本大会のアウェーゲームで、2016年12月以来の勝利を手にしたナポリは、王者リバプールと勝ち点1差の首位をキープし、3ポイントのザルツブルクは3位につけている。

 両チームは来月5日にナポリのホームで再び対戦する予定。仮にナポリがこの試合に勝利すれば、2016-17シーズン以来となる決勝トーナメント進出に近づき、一方のザルツブルクはヘンクとヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2019-20)の決勝トーナメント進出を争うことになる。(c)AFP