【10月24日 AFP】男子テニス、スイス・インドア(Swiss Indoors Basel 2019)は23日、シングルス2回戦が行われ、大会第1シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は6-0、6-3でラドゥ・アルボット(Radu Albot、モルドバ)を一蹴し、大会の連勝記録を22に伸ばすと同時に、通算17度目の8強入りを果たした。

 通算19度目の出場となる母国バーゼル(Basel)大会でタイトルを9度獲得しているフェデラーは、第1セットを20分強で先取すると、地元ファン9000人の前で約63分間で仕事を終えた。試合後には、「ボールの正確な方向が分かり、相手の動きを読めるのは最高の気分だ」「ウイナーも多く決められた。そうした瞬間は本当に格別だ」とコメントした。

 フェデラーがこの大会で第1セットをラブゲームで取るのは2006年大会以来。失ったのはわずか3ゲームというのも、アンドレアス・セッピ(Andreas Seppi、イタリア)に6-1、6-1で勝利した4年前のパリ・マスターズ(Rolex Paris Masters 2015)以来最大の圧勝劇となり、38歳のベテランは「大満足だ。第2セットをブレークでスタートできたのが大きかった」と振り返った。

「たとえプレーが絶好調でも自信過剰になったりせず、常に彼(アルボット)が反撃してくる可能性を警戒していた」というフェデラーは、いずれもストレート勝ちで1回戦を突破した第7シードのスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)とフランシス・ティアフォー(Frances Tiafoe、米国)の勝者と25日の準々決勝で対戦する。

 ワウリンカはパブロ・クエバス(Pablo Cuevas、ウルグアイ)との1回戦で10本のサービスエースと30本のウイナーを記録する強さを発揮し、6-3、6-4で勝利してATPワールドツアー・ファイナルズ(ATP World Tour Finals 2019)の出場権獲得に望みをつないでいる。また、2回戦でティアフォーを倒せば、準々決勝ではフェデラーとの同胞対決が実現する。

 親友であるワウリンカとの直接対決では通算23勝3敗としているフェデラーは、「スタンに勝ち上がってきてほしい。彼とプレーするのは、いつだって楽しい」「(2017年に膝を2度手術した)彼の復帰を喜んでいる」と語った。(c)AFP