【10月24日 AFP】サッカーAFCチャンピオンズリーグ(AFC Champions League 2019)は23日、準決勝の第2戦が行われ、浦和レッドダイヤモンズ(Urawa Red Diamonds)は1-0で広州恒大(Guangzhou Evergrande FC、中国)を下し、2戦合計スコア3-0で決勝進出を決めた。

 ホームでの初戦を2-0で終えていたレッズは、ハーフタイム明けの50分に興梠慎三(Shinzo Koroki)が得点を挙げ、2戦にまたがり行われるアル・ヒラル(Al Hilal、サウジアラビア)との決勝に駒を進めた。

 攻撃的な展開となった前半、ホームの広州はタリスカ(Anderson Talisca)がシュートをバーに当てるなど4度の決定機を迎え、中国スーパーリーグ(1部)首位の力を見せて圧力をかけた。

 ファビオ・カンナヴァーロ(Fabio Cannavaro)監督率いる広州は一方で守備が緩く、阿部勇樹(Yuki Abe)が試合を決定付ける大きなチャンスを得たものの、これはGK曾誠(Cheng Zeng、ゼン・チェン)が見事にセーブした。

 Jリーグ1部(J1)で下位に沈んでいるレッズは無失点で前半を折り返し、2戦合計2-0のままハーフタイムを迎えて胸をなで下ろしたが、後半開始直後にもタリスカにゴールに迫られた。

 それでもレッズは50分、橋岡大樹(Daiki Hashioka)が右サイドを駆け上がりクロスを供給すると、33歳の興梠が頭で合わせて広州に不意打ちを食らわせた。興梠はこれで今季の大会得点数を8に伸ばし、レッズは3度目のアジア王座獲得に前進した。

 一方で広州はこの敗戦で、カンナヴァーロ監督に対する重圧がさらにのしかかるとみられる。

 2006年のW杯ドイツ大会(2006 World Cup)でイタリア代表の主将として優勝を飾った46歳のカンナヴァーロ監督は、指揮官続投をするためにもリーグタイトルを勝ち取らなければならない。

 2位につける昨季王者の上海上港(Shanghai SIPG、中国)と勝ち点3差で首位に立っている広州だが、このところは調子を落としている。今季は残すところ4節となっており、来月には上海上港との天王山も控えている。(c)AFP