【10月23日 AFP】19MLBは22日、ワールドシリーズ(7回戦制)が開幕し、ワシントン・ナショナルズ(Washington Nationals)はフアン・ソト(Juan Soto)がソロ本塁打と2点二塁打を放つなど活躍し、ヒューストン・アストロズ(Houston Astros)を5-4で下して先勝に成功した。

 ナショナルズは20歳のソトが4回に本塁打で1点を奪うと、5回には決勝打となる二塁打を放ち、最後は抑えのショーン・ドゥーリトル(Sean Doolittle)が8回二死から登板してなんとか逃げ切った。アストロズ先発のゲリット・コール(Gerrit Cole)は、今年5月22日以来となる黒星を喫している。

 ソトはこの日4番に座り、1907年のタイ・カッブ(Ty Cobb)氏、2003年のミゲル・カブレラ(Miguel Cabrera)に次ぎ、ワールドシリーズでクリーンアップを務めた史上3番目に若い選手となった。

 25日に21歳の誕生日を迎えるソトは、初めてのワールドシリーズに緊張していたと認めた。

 ソトは「これはうそじゃないが、第1打席では両脚が震えているように感じた。けれど、ただ感情をコントロールして、ボールを打とうとした」とコメントした。「最初の打席が終わると、いつもと同じ試合じゃないか、ただ試合を楽しめと言った」

 ナショナルズはここ最近の19試合で17勝を挙げており、これで7連勝となった。また、直近22回のワールドシリーズでは、初戦をものにしたチームが18度優勝を飾っている。

 今季のMLBで最多奪三振のタイトルを獲得したコールは、ここ5か月で25試合に先発登板して19連勝と、1シーズンにおけるMLBの連続勝利記録を樹立していた。しかしこの日は、最後に黒星を喫した5月22日の後では最多の失点を喫することとなった。

 アストロズは、ここ3年で2度目のワールドシリーズ優勝を目指している。一方、2005年にカナダ・モントリオールからワシントンに本拠地を移したナショナルズは、初のワールドシリーズ制覇と、1924年のワシントン・セネタース(Washington Senators)以来となる首都をホームとする球団としての優勝を狙っている。

 ナショナルズはまた、レギュラーシーズンで一時は12試合の負け越しを記録しながらもワールドシリーズを制覇した、1914年のボストン・ブレーブス(Boston Braves)以来のチームになるかもしれない。

 先発のマウンドに上がったナショナルズの右腕マックス・シャーザー(Max Scherzer)は5回に降板し、7奪三振、5安打、3四球という内容だったが、勝ち投手となった。

 ワールドシリーズの第2戦は23日、アストロズの本拠地で引き続き行われる。(c)AFP/Jim SLATER