【10月22日 AFP】(更新)天皇陛下の即位の礼に参列するため日本を訪れているフィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ(Rodrigo Duterte)大統領(74)が「耐え難い痛み」を訴え、日本滞在の予定を切り上げて帰国する。大統領報道官が22日、明らかにした。ドゥテルテ氏は先週バイク事故に見舞われ、腰を痛めていた。

 ドゥテルテ大統領はこれとは別に、自己免疫疾患を公表しており、その健康状態をめぐってはすでに臆測が盛んに飛び交っている。

 サルバドール・パネロ(Salvador Panelo)報道官は、天皇陛下の即位の礼に参列したドゥテルテ氏は「骨盤近くの背骨に耐え難い痛み」があるとして、予定より早く帰途に就くと発表した。

 パネロ氏は、この痛みは大統領府構内で起きたとされるバイク事故に起因していると認めた。

 ドゥテルテ氏は今月に入り、深刻な合併症を引き起こす恐れのある「重症筋無力症」を患っていることを公表。バイク事故があったのは、それからわずか10日後のことだった。

 大統領は後に、来日に同行した元側近のクリストファー・ゴー(Christopher Go)上院議員がフェイスブック(Facebook)に投稿した短い動画の中で、自身の痛みに言及。ゴー議員によると、動画は帰国途中に撮影されたものだという。

 車の後部座席にゴー氏と共に乗り込んだドゥテルテ氏は、顔をゆがめたり、うめき声を上げたりしながら「バイクに乗るなら、一生に一度や二度は事故を経験するだろう。バイク好きは皆、私のように事故を起こすんだ」と話し、「我慢できない」「本当に痛い」と訴えた。

 先にドゥテルテ大統領は、若かりし頃に遭った別のバイク事故で脊髄を痛め、強力な鎮痛剤のフェンタニルを使用していたことも明かしている。(c)AFP