【10月26日 東方新報】広東省塩業集団(Guangdong Salt Group)の元副書記の黄湘晴(Huang Xiangqing)社長が、深刻な規律違反によって党籍と公職を除籍された。広東省規律検査委員会と監察委員会の調べによれば、党員のぜいたく行為を禁止する党中央の八項目規定に違反してゴルフをプレーし、私利私欲に走り、非上場企業の株を用いて違法に関連取引を行い、違法に巨額の賄賂を受け取るなどしたという。

 黄湘晴社長は党の政治規律違反を犯し、清廉潔白であるべき党員としての規律を犯し、重大な職務違反と収賄の疑いが持たれている。悪質であり影響も大きいため、厳粛に処分されることになった。共産党規律処分条例、国家監察法の関連規定より、党除籍処分に処するほか、公職から追放され、違法に得た所得を没収された。収賄罪で起訴される予定。

 黄湘晴社長は1965年3月生まれで、広東省教育書店の党支部書記・会長、社長兼広東省広弘国際貿易集団党委書記・会長を経て、2017年から広東省塩業集団の副書記・社長を務めていた。

 ぜいたく禁止令と呼ばれる党中央の八項目規定は、習近平(Xi Jinping)政権が始まって直後に党員の腐敗を取り締まるために打ちだされ、これにより多くの公務員、国有企業幹部が失脚してきた。

 さまざまなぜいたく行為の中でも、ゴルフは農民の土地や都市の緑地を奪って建設されたゴルフ場で行うぜいたくな遊びとして八項目規定の精神に背くとされているほか、入会に数十万元(約153万円)もするゴルフ場のプライベートクラブ会員の秘匿性が腐敗の温床になるとみられていた。

 過去にも交通運輸部総合企画局長の孫慶(Sun Qing)氏が、公金でゴルフをしたとして失脚している。2014年末には広東省の規律検査・監察当局は率先して「国家国務院のゴルフプレー厳禁に関する通知」を発布し、党員および国家公務員によるゴルフのプレーを、九つある具体的禁止行為の一つと規定していた。 (c)東方新報/AFPBB News