【10月23日 CNS】中国最北端に位置する黒竜江省(Heilongjiang)漠河市(Mohe)にある漠河北極スキー場で17日、「初滑り」が行われた。屋外スキー場として全国で最も早い営業開始で、今年のスキーシーズン幕開けを告げた。

 黒竜江省の大興安嶺(Greater Khingan Range)地区にある漠河市は、中国で最も気温が低い地域で、「神州(Shenzhou、訳注:中国の別称)の北極」として知られている。年間平均気温は氷点下約5.5度。霜が降りない期間はおよそ80日しかなく、氷と雪の極寒の世界として有名だ。

 漠河北極スキー場の開業期間は1年のうち7か月におよび、中国の屋外スキー場で最も早く始まり、最も遅くまで営業している。雪原からは黒竜江を見渡し、対岸のロシアを望むことができ、エキゾチックな風情も味わえる。

 17日はスキー選手らが横一列になって「初滑り式」を行い、スキーシーズンの幕開けを宣言。その後、観光客たちと雪上綱引きやサッカーなどを楽しんだ。

 スキー場の営業開始に伴い、漠河市では雪の彫刻公園や氷と雪の遊園地などのプロジェクトを進めており、黒竜江省の冬の魅力を生かして国内外の観光客を引き付けようとしている。(c)CNS/JCM/AFPBB News