【10月21日 AFP】19-20イタリア・セリエAは20日、第8節の試合が行われ、インテル(Inter Milan)はサッスオーロ(US Sassuolo)との打ち合いを4-3で制し、首位ユベントス(Juventus)との勝ち点差を1とした。一方、ステファノ・ピオリ(Stefano Pioli)新監督が初めて指揮を執ったACミラン(AC Milan)は、昇格組のレッチェ(US Lecce)と2-2で引き分けた。

 ロメルー・ルカク(Romelu Lukaku)とラウタロ・マルティネス(Lautaro Martinez)が2得点ずつを決めたインテルは、終盤にサッスオーロに反撃を許したものの点の取り合いを制し、19日にボローニャ(Bologna FC)に2-1で勝利したユベントスとの差をキープした。

 残り20分で4-1とリードしていたインテルは、74分にフィリップ・ジュリチッチ(Filip Djuricic)、81分にジェレミー・ボガ(Jeremie Boga)に得点を奪われながらも逃げ切った。サッスオーロは前半にドメニコ・ベラルディ(Domenico Berardi)がゴールを決めて計3点を奪いながらも敗れ、16位となった。

 欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)でFCバルセロナ(FC Barcelona)に、前節ではユベントスに敗れ2連敗中だったインテルは、何とか持ちこたえて勝利をつかんだ。

 リーグ戦8試合で5得点を記録しているルカクは、「3-1、4-1となった時点で、そのまま終わらせるべきだ」とし、「前半は何もかもうまくいった。だが本当に試合を決めるためには後半開始15分でゴールするべきだった」と反省要素を挙げた。「勝ち点3の獲得はポジティブだが、もっとうまく守らなければならない。この試合で勝利できたのは非常に大きい」

 一方、初めてミランのベンチに座ったピオリ監督は、かつて自身が指導したクマ・ババカル(Khouma Babacar)とマルコ・カルデローニ(Marco Calderoni)に得点を決められて勝利とはならなかった。

 前半にハカン・チャルハノール(Hakan Calhanoglu)のゴールで先制したミランに対し、レッチェはババカルがPKを弾かれたものの自ら押し込んで同点とした。 ミランは81分、チャルハノールのアシストから途中出場したクシシュトフ・ピョンテク(Krzysztof Piatek)がゴールし、勝ち越しに成功したが、レッチェはアディショナルタイムにカルデローニがシュートを突き刺して追いついた。

 ピオリ監督は試合後、「今夜はかつての教え子に苦しめられた」とコメント。この日が54歳の誕生日だった指揮官は、「きょうは誕生日のギフトを期待していた。良いものを見ることができたし、チームは勝利に値したが、そうならなかったのは自分たちのミスだ」と悔やんだ。

 8試合で勝ち点10のミランは12位に沈んでおり、レッチェは降格圏内から1ポイント差の15位につけている。

 また、クラウディオ・ラニエリ(Claudio Ranieri)監督が指揮官に就任した最下位のサンプドリア(Sampdoria)は、監督の古巣ASローマ(AS Roma)と0-0で引き分けた。なお、ラニエリ監督もこの日が68回目の誕生日だった。(c)AFP/Emmeline MOORE