【10月20日 AFP】19-20フィギュアスケートグランプリ(GP)シリーズ第1戦、スケート・アメリカ(Skate America 2019)は19日、米ネバダ州ラスベガス(Las Vegas)で男子シングル・フリースケーティング(FS)などが行われ、ネイサン・チェン(Nathan Chen、米国)が3本の4回転ジャンプなどで観客を魅了し、大会3連覇を達成した。

 世界フィギュアスケート選手権(ISU World Figure Skating Championships)2連覇中のチェンは、ショートプログラム(SP)で6点差の首位に立って迎えたこの日、エルトン・ジョン(Elton John)の楽曲『ロケットマン(Rocketman)』と『ベニーとジェッツ(Bennie and the Jets)』で演技を披露。目を見張るステップワークなどで196.38点を記録すると、合計299.09点で今季のGPシリーズ初戦を飾った。

 チェンは「かなりうれしい」「出だしの得点としては良い。ここから積み上げ続けていきたい」とコメントしている。

「もちろんミスはいくつかあった。そこを修正していく必要がある」と語ったチェンだが、序盤の3回転ルッツと3回転トーループのコンビネーションや見事な4回転フリップ、それに加えて4回転ジャンプ2本という欠点を見つけ出すのが難しいプログラムだった。

 2位には合計255.09点でジェイソン・ブラウン(Jason Brown)が入って米国勢がワンツーを飾り、3位には合計253.55点でロシアのドミトリー・アリエフ(Dmitri Aliev)が続いた。日本勢は友野一希(Kazuki Tomono)が合計229.72点で5位、島田高志郎(Koshiro Shimada)が合計216.22点で10位だった。

 女子シングルでは、ロシアのアンナ・シェルバコワ(Anna Shcherbakova)が出遅れたSPから巻き返し、逆転優勝を飾った。

 15歳のシェルバコワは合計227.76点と得点を伸ばし、SPで首位だったブラディー・テネル(Bradie Tennell、米国)を合計216.14点の2位に、エリザベータ・トゥクタミシェワ(Elizaveta Tuktamisheva、ロシア)を合計205.97点の3位に抑えた。

 坂本花織(Kaori Sakamoto)が合計202.47点で日本勢トップの4位に入り、樋口新葉(Wakaba Higuchi)が合計181.32点で6位、山下真瑚(Mako Yamashita)は合計142.40点で12位に終わった。

 ペアでは、中国の彭程(Cheng Peng)/金楊(Yang Jin)組が合計200.89点でGPシリーズ初優勝。アイスダンスでは、米国のマディソン・ハベル(Madison Hubbell)/ザカリー・ダナヒュー(Zachary Donohue)組が合計209.55点でタイトルを手にした。(c)AFP