【10月20日 AFP】(更新)社会経済問題に反発したデモ参加者と治安部隊の衝突が続くチリの首都サンティアゴで20日朝、略奪されたスーパーマーケットで3人が死亡した。同市のカルラ・ルビラル(Karla Rubilar)市長が明らかにした。

 同市長は報道陣に対し、米小売り大手ウォルマート(Walmart)系列の大規模店舗が略奪を受け、その後発生した店舗内の火災で2人が焼死し、別の1人が搬送先の病院で死亡したと説明した。

 この暴動で死者が出たのは今回が初めて。人口700万人の都市サンティアゴでは、グリニッジ標準時(GMT)20日午前1時(日本時間同午前10時)に外出禁止令が発令されたが、デモ参加者はバスや地下鉄駅に放火したり、機動隊と衝突したりしてきた。

 抗議デモは、地下鉄運賃の値上げをきっかけに発生したが、セバスティアン・ピニェラ(Sebastian Pinera)大統領は19日、値上げを見合わせると発表していた。(c)AFP