【10月19日 AFP】(更新、写真追加)ロシア・シベリア(Siberia)地方の金鉱で19日、違法に建設されたダムが崩壊し、15人が死亡、13人が行方不明となった。同国の非常事態省が明らかにした。

 当局によると、クラスノヤルスク(Krasnoyarsk)地方にある河川ダムが19日早朝に決壊し、作業員らの宿泊施設が洪水に見舞われた。泥水流は午前6時ごろ、シェティンキノ(Shchetinkino)村付近にある複数の宿泊施設を襲ったという。

 非常事態省によると、捜索・救助活動には約300人とヘリコプター6機、ボート6隻が動員された。

 当局は、ダムが安全規則に違反して建設されたとみられると述べ、ダムの存在を認識していなかったことを明らかにした。また捜査当局も、安全規則に違反していた可能性があるとして捜査を開始したと発表した。

 クラスノヤルスク地方のアレクサンドル・ウス(Alexander Uss)知事は、シェティンキノ村近郊にある宿泊施設には約80人が暮らしていたと明かしている。シェティンキノはクラスノヤルスク市南方に位置し、人口は推定約180人。(c)AFP