親北派の学生ら、ソウルの駐米大使公邸に侵入 「出ていけ」との横断幕掲げる
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【10月19日 AFP】韓国の首都ソウルで18日、親北朝鮮派の韓国人学生ら20人近くが駐韓米大使公邸の敷地内に侵入し、ハリー・ハリス(Harry Harris)米大使の帰国を求める抗議活動を繰り広げた。
フェイスブック(Facebook)に投稿された写真によると、学生らはソウル中心部にある駐米大使公邸に壁を乗り越えて侵入。ある写真では、「韓屋(ハノク)」と呼ばれる伝統様式の住宅の縁側に立ったデモ参加者らが、「ハリス(大使)はこの地から出ていけ」と記された横断幕を掲げる姿が捉えられている。
参加者らは抗議の理由について、米政府が在韓米軍の駐留経費の負担額を増やすよう韓国政府に要求しているためと説明。1950年に韓国へ攻め入り、核武装した北朝鮮から韓国を防衛するため、米国は兵士2万8500人を同国へ駐留させている。
警察はAFPに対し、「大使公邸に侵入した後、捜査のため学生17人の身柄を拘束し、警察署に連行した」と説明。
韓国外務省は、「外交官らに対していかなる危害や攻撃を加えることも、どんな状況下であっても正当化され得ない」として学生らを非難するとともに、米大使館と公邸周辺の警備を強化するよう求めた。
この学生グループは以前、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong Un)朝鮮労働党委員長がもしソウルを訪問すれば、歓迎すると明かしていた。(c)AFP