【10月19日 AFP】スペイン北東部カタルーニャ(Catalonia)自治州の州都バルセロナで18日夜、独立派指導者9人への禁錮刑判決に抗議するデモが5日目を迎え、暴力伴う衝突が激化した。

 石を投げたり花火を発射したりするデモ隊に対し、警官隊は催涙弾やゴム弾で応戦。市中心部は混沌(こんとん)とした戦場と化した。

 主要観光地バルセロナで18日に行われたデモには、14日に始まって以降最多となる約50万人が参加。独立派はゼネストも呼び掛けていた。同様のデモは、バルセロナ以外の町でも行われた。

 現場のAFP記者によると、ほとんどのデモ参加者は平和的だったが、若者グループが警察本部近くで暴れ出して火を付け空に黒煙が立ち上り、警察側が催涙弾を使用してデモ隊を排除する事態となった。

 16日に自治州内の五つの町を出発していた数千人規模の「自由の行進者」も、ハイキング用の靴を履き、つえを持って18日にバルセロナに到着した。

 デモに合わせてゼネストも実施され、空の便57便が欠航したほか、店舗や企業、複数の人気観光地が閉じられた。

 スペインの経済生産の約5分の1を占める同自治州内の公共交通機関にも遅れが生じたほか、同自治州とフランスを結ぶ主要道路もデモ隊に封鎖された。(c)AFP/Daniel Bosque, Laurence Boutreux and Alvaro Villalobos