【10月19日 AFP】スペイン1部リーグ、FCバルセロナ(FC Barcelona)とレアル・マドリード(Real Madrid)は18日、カタルーニャ(Catalonia)自治州で独立派の抗議活動が激化していることにより延期が決まっていた26日の「エル・クラシコ(El Clasico)」に関して、12月18日に日程を変更する案に合意した。

 カタルーニャ州では14日、2017年に強行された住民投票に関与したとして、独立派の幹部9人に禁錮刑が言い渡された。そうした中で両クラブによる伝統の一戦は、判決後に初めてバルセロナの本拠地で行われる試合となるはずだった。

 スペインサッカー連盟(RFEF)は21日午前10時までに新しい日程を決めると発表していたが、バルセロナとレアルは即座に代替案に合意。あとはRFEFがリーグの了解を得るだけとなっているが、リーグ側としては12月7日が望ましいとしている。

 12月7日は土曜日でテレビ中継の面では条件が良いものの、同日はバルセロナがマジョルカ(RCD Mallorca)戦、レアルがRCDエスパニョール(RCD Espanyol)戦を予定しており、これらの日程を動かす必要に迫られる。

 一方、同18日は水曜日でスペイン国王杯(Copa del Rey 2019-20)の日程と重なっているものの、両クラブとも試合はない。

 リーグ側はRFEFに対し、バルセロナの本拠地カンプ・ノウ(Camp Nou)とレアルの本拠地サンチャゴ・ベルナベウ(Santiago Bernabeu Stadium)の日程を入れ替えてエル・クラシコを行うように提案したが、両クラブがこの変更に反対した。

 そこでRFEFは、「例外的な状況」であることを理由に日程変更に踏み切り、18日に発表したコメント文で、「バルセロナとレアル・マドリードの試合日程を逆にするリーグ側の案を退けることに合意する」と述べていた。(c)AFP