【10月19日 AFP】国際宇宙ステーション(ISS)で18日、米航空宇宙局(NASA)のクリスティーナ・コック(Christina Koch)飛行士とジェシカ・メイヤー(Jessica Meir)飛行士が、史上初の女性のみによる宇宙遊泳を行った。

 2飛行士はグリニッジ標準時(GMT)の午前11時38分(日本時間午後8時38分)、バッテリー充電/放電ユニット(BCDU)交換のための船外活動を開始。宇宙服と命綱の安全確認を行った後、太陽に照らされた地球が視界に入る中、ISSの左舷側にある修理現場へ向かった。

 女性のみによる初の宇宙遊泳は当初、3月に実施される予定だったが、NASAがMサイズの宇宙服を1着しか用意していなかったため、男女ペアでの活動に変更されていた。昔から男性優位の組織であるNASAが適切な準備を怠ったことについては、暗黙の性差別を示すものだとの批判が一部から出ていた。

 NASAは2024年、1969年のアポロ(Apollo)計画以来となる有人月面探査を行う。ギリシャ神話に登場するアポロの双子の女神にちなみアルテミス(Artemis)と名付けられた新計画では、史上初めて女性が月面に降り立つ予定だ。(c)AFP