【10月20日 CNS】済南野生動物世界(Wild World Jinan)で先日、ホワイトラインが双子の赤ちゃんを産んだ。記者は11日、同施設でかわいい2匹と対面した。全身が雪のように白く、柔らかくモコモコで、真っ黒な両目はキラキラと光っている。時折しっぽを振り、甘えたような声を出す。鳴き声はライオンのほえる声とは異なり、猫のようだ。

 同施設の飼育員、何樹宝(He Shubao)さんによると、ホワイトライオンの母親は初産のためか、赤ん坊にどのように母乳を与えるのか分からない様子で、赤ん坊の相手をまったくしなかったため、出生以来、赤ん坊たちは人の手により保温箱の中で育てられているという。

 この双子は、国慶節の連休の2日目に生まれたことから、飼育員らは「国慶節の赤ん坊」と呼んでいる。生まれてから9日しかたっていないホワイトライオンに、飼育員らは細やかな愛情を注ぎ、恒温・保湿の無菌室の中で毎日乳を与え、マッサージを行い、体重を図るなど、その成長を細心に見守っている。

 何さんによると、ホワイトライオンは極めて希少だという。中国国内のホワイトライオンの多くはホワイトライオンと普通のライオンが交配して生まれたもので、体毛の色は純白ではなく、やや黄色がかっているという。済南のこの施設では、昨年雄1頭と雌2頭の成年ホワイトライオンを導入し、その中の雌が双子を産んだので、極めて珍しいケースだという。(c)CNS/JCM/AFPBB News