【10月18日 AFP】レバノンで17日、劣悪な経済状況に抗議する大規模なデモが始まり、政府の退陣を要求した。デモは翌18日も続き、数千人が幹線道路を封鎖。治安部隊との衝突で、数十人が負傷する事態に発展している。

 肥大化する赤字を削減するための緊縮予算案を議会が6月に可決して以降、市民は不満を募らせていた。17日、メッセージ交換アプリでの通話に課税する案をめぐって怒りが爆発し、政府はこの政策の中止を余儀なくされた。

 デモ参加者らは、2011年の民主化運動「アラブの春(Arab Spring)」で多用されたスローガンを唱え、政府の退陣を要求している。(c)AFP