【10月18日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は17日、テキサス州に新設された高級ブランド「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」の工場の落成式に出席した。トランプ氏は来年の大統領選挙での再選に向けて準備を進めており、自身が公約に掲げる雇用創出に今回の工場新設を結び付けた。

 テキサス州ダラス(Dallas)近郊に完成した工場の落成式には、ルイ・ヴィトンを傘下に置くLVMHモエヘネシー・ルイヴィトン(LVMH)のベルナール・アルノー(Bernard Arnault)会長兼最高経営責任者(CEO)も出席し、トランプ氏との珍しい面会を果たした。

 トランプ氏は、「私も名前をよく知っている、ルイ・ヴィトンの新たな幕開けを誇らしく思う。長年にわたり多額の資金がかかった」と述べ、工場新設に5000万ドル(約50億円)が投資されたことを称賛した。

 アルノー氏によると、5年以内に約1000人の技術者を雇用する計画だという。

 LVMHの総売り上げの4分の1は米市場が占めており、カリフォルニア州にはルイ・ヴィトンの生産拠点がすでに2か所ある。

 ルイ・ヴィトンによると、雇用者の半数に革製品製造の経験がなく、集中的な社内研修を受けた後に裁断や縫製を担当することが認められるという。(c)AFP