【10月18日 AFP】イングランド・プレミアリーグは17日、年末年始に予定されている過密日程を変更し、王者マンチェスター・シティ(Manchester City)は48時間以内に2試合を行わねばならなくなった。シティの最高執行責任者を務めるオマル・ベラダ(Omar Berrada)氏は、この日程変更によって同リーグにおける競技面の整合性は損なわれたと主張している。

 ボクシングデー(12月26日)に予定されていたウォルバーハンプトン・ワンダラーズ(Wolverhampton Wanderers)とシティの一戦は、同27日に延期されて午後7時45分のキックオフとなった。

 これによりシティは、同29日の午後6時に変更されたシェフィールド・ユナイテッド(Sheffield United)とのホームゲームまでの準備期間が2日足らずとなった。

 一方のウルブズも、同29日に予定されているリバプール(Liverpool FC)とのアウェーゲームまでに休める時間が24時間短くなっている。

 シティのベラダ氏は、地元紙マンチェスター・イブニングニュース(Manchester Evening News)に「プレミアリーグの試合は身体的な負担が非常に大きい。選手にしっかりとした休養の時間を与えられないので、48時間以内に2試合を行わなければならないのは理想的でない」とコメントした。

「われわれは選手の健康やリーグの競技面での整合性、質のある成果を確実に保証しなければならない」

「われわれはリーグ側と他の選択肢について考慮するよう率直な話し合いを行ったが、最終的には提示された試合日時とキックオフ時間に従わねばならない」

 また、プレミアリーグの首位に立ち、優勝争いをするシティに8ポイント差をつけているリバプールも、レスター・シティ(Leicester City)とのアウェーゲームがボクシングデーの午後8時キックオフに変更された。この日は祝日で利用できる公共交通機関が限られるため、ファンは不満を募らせている。

 リバプールのサポーターグループであるスピリット・オブ・シャンクリー(Spirit of Shankly)は発表文の中で、「プレミアリーグのどの試合がテレビ中継されるかの最新情報が発表されたが、アウェーに遠征するサポーターやスタジアムで働く人たちへの配慮は、あったとしても、またしてもわずかなもの」と記した。

「プレミアリーグとテレビ局は何度だってサポーターの幸福を無視する。しかし、彼らには名誉を回復するチャンスがある」

「スピリット・オブ・シャンクリーは当事者たちに対して正しいことを行い、ボクシングデーに行われるすべての試合のキックオフを配慮ある時間に戻すことを求める」 (c)AFP