【10月18日 AFP】(更新)ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は17日、リック・ペリー(Rick Perry)エネルギー長官が辞任することを発表した。ペリー長官はトランプ大統領の弾劾調査で下院から召喚状を出されている。同長官の辞任により、また一人、高官がトランプ政権を去ることになる。

 大統領はテキサス州で「リックはエネルギー省で素晴らしい仕事をしてきたが、時期が来た。3年は長い時間だ」と述べ、「すでに代わりがいる」と明らかにした。

 ペリー長官は16日公開のインタビュー記事で、ウクライナでの汚職疑惑をめぐり、トランプ大統領の指示で大統領の顧問弁護士ルドルフ・ジュリアーニ(Rudy Giuliani)氏に連絡を取ったと述べていた。

 トランプ氏は、2020年米大統領選の民主党候補らを調査するようウクライナ大統領に圧力をかけたとされ、弾劾の危機にさらされている。

 弾劾調査を進める下院民主党は先週、ペリー長官に召喚状を出し、ウクライナとのやりとりに関する文書を18日までに提出するよう求めていた。

 ペリー氏は2016年12月にエネルギー長官に指名された。トランプ政権の閣僚としては最古参の一人。

 トランプ大統領は、数か月前に辞任の意向を伝えられたとした上で、ペリー氏が今年末で政権を去ることになると説明した。

 ペリー氏は、米国産化石燃料のウクライナなどへの販売促進など、トランプ大統領のエネルギー優先政策を推進。在任中、米国の化石燃料生産は急増した。

 米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)は、トランプ氏は以前、ペリー氏を大統領首席補佐官など別の要職に起用することを検討していたと伝えている。(c)AFP